妻・母・女　～ななみの秘密日記～

昨日の日曜日、私は、急いで弟に連絡を取らなくてはいけない用事が出来たので、
着信履歴から、電話を掛けたら、うっかりして・・・彼の番号に掛けてしまいました。。。
私の着信に気づいた彼から、すぐに折り返し掛かって来たのですが・・・
私は、間違えて掛けてしまいましたと・・・謝罪のﾒｰﾙを送りました。

そして、今朝、職場に出勤していると思われる彼から、ﾒｰﾙが届きました。
８時過ぎに電話を掛けてもいいですか？と言う内容のﾒｰﾙです。
なんだろう・・・と思い。。。ﾒｰﾙを返しましたが・・・
要するに今日の試写会には、行けそうに無いので、その事を電話で伝えたかったとの事です。
私は、子供達が登校してから、出勤する前に彼に電話を掛けました。

どうやら、彼の奥様の体調が悪く心配な為・・・（詳しい内容は、書けませんが・・・）
今日の映画の試写会には行けないから、ごめんねと彼はしきりに謝っていました。
事情は良くわかり、しょうがないとは思いましたが・・・
本心は、彼と二人でお出掛け出来ると思っていた私は、とても、残念で仕方ありませんでした。
私の言葉尻で・・・胸の内を察したのか・・・彼は、こう言いました。

「もし、ご主人が体調を崩していたら、俺との約束なんてキャンセルして、側に居てあげて
欲しいと、俺は言うぞ」って。。。　　　　　　

その後、Tさんに話をする為にも出勤した私。　彼だけが職場に居ました。
彼は、本当に済まなそうに、何度も謝って来て・・・キスをしてきましたが・・・
いつもならとても嬉しいのに、色んな想いがあり、複雑な気持ちの私でした。

昨日の奥様の様子や状態等を詳しく私に教えてくれた彼。
自分のｽﾏﾎの発信履歴まで、見せてくれました。
本当は、言わなくても良いかな？言わない方が良いのかな・・・とも考えていた様子でしたが・・・
「私には、何でも話して下さいね」と言うと、彼は、少し安心した顔に思えました。

そして、彼は、奥様がこの様になってしまったのは、自分のせいだと思っていると。。。
今回の異動の件で、自分が承諾してしまったから・・・　俺のせいなんだって・・・
確かにそのストレスでそんな状態になってしまう時もありえるとは思いますが、一概には、そうは言えません。
彼は、家族の生活の為に異動（転勤）を決めた訳で、彼のせいじゃ無くて、会社が理不尽で酷いのだから、
会社のせいだと私は言いました。　　彼の顔は、いつになくとても神妙でした。　

そんな話を彼としていたら、他の職員が出勤して来ました。

あっと言う間に・・・1日の勤務を終え、退社の時間になりました。

「お先に失礼します」と彼を含めた職員の方達に挨拶をした私と同じ動きで、入り口まで来てくれた彼。

「今日は、映画に行けなくて本当に、ごめんな・・・　さっきのﾗｲﾝは、女房からで、家でじっとしてますと来てたわ
　必ず時間は、作るから。。。本当にすまない、申し訳ない・・・」と何度も何度も謝る彼。

そんなに謝られると、私の方も恐縮してしまって。。。

「かえってそんなに気を使わせてしまって、こちらこそ、すみません。。。お大事にして下さい」と言いつつ
「はい、たっぷりお願いします」と彼の目を見つめて、言うと、彼も私の目を見つめていました。

どちらにしても彼の奥様の体調が良くなります様に、祈りたいと思います。